「ゾーニング」とは、庭のスペースを用途別に区切ることです。難しく聞こえますが、小さな庭なら3つのエリアに分けるだけで十分です。通路(移動するための空間)、植栽エリア(植物を置く空間)、休憩スペース(座ったり立ち止まったりする空間)。この3つを先に決めると、素材選びも植物選びも迷いにくくなります。
なぜゾーニングが必要か ¶
ゾーニングなしで庭づくりを始めると、「植えたい植物を先に買ってきて、後から置き場所を考える」という順番になりがちです。その結果、通路が狭くなったり、日当たりの悪い場所に日向植物を置いてしまったりします。先にゾーンを決めることで、各エリアに必要な素材と植物の量が計算できます。
通路ゾーンの決め方 ¶
通路の最低幅は60cmです。荷物を持って歩くことを考えると75〜90cmが快適です。玄関から道路まで、または庭の奥まで、まっすぐ歩ける動線を1本確保することを優先してください。通路が曲がる場合は、曲がり角の内側に半径30cm以上のゆとりを持たせると歩きやすくなります。
植栽エリアの決め方 ¶
植栽エリアは「日当たり」で決めます。南向きで日当たりの良い場所、北向きで日陰になる場所を図面上で確認し、それぞれに合う植物を後から選びます。植栽エリアの幅は最低30cmあれば低木1列が植えられます。50cm以上あると、前列に草花・後列に低木という2段構成が可能になります。
休憩スペースの考え方 ¶
3坪以下の庭では、休憩スペースを設けるのが難しい場合があります。その場合は「立ち止まれる場所」として、玄関前に60×60cm程度の平板を1〜2枚置くだけでも十分です。3坪以上あれば、90×90cmのタイルデッキや、折りたたみ椅子が置けるスペースを確保できます。
ゾーニングを図面に書き込む方法 ¶
実測図の上にトレーシングペーパーを重ねて、色鉛筆でゾーンを塗り分けます。通路は黄色、植栽は緑、休憩は青、といった具合です。この段階では正確な素材や植物は決めなくていい。「どこに何を置くか」の大枠だけを決めることが目的です。
ゾーニングが決まったら、次は各エリアの素材を選ぶ段階です。素材ガイドでは砂利・石・木材・舗装材の特性と組み合わせ方を解説しています。