庭の設計を始めるとき、最初にやることは「測ること」です。頭の中のイメージや目測だけで進めると、素材を買いすぎたり、植物が入らなかったりします。必要な道具はメジャー(5m以上)と方眼紙、鉛筆だけ。特別な測量機器は不要です。

測る前に準備すること

まず庭全体の写真を撮っておきます。北・南・東・西の4方向から撮ると、後で図面を描くときに参考になります。次に、測る順番を決めます。基本は「外周から内側へ」。建物の外壁から境界フェンスまでの距離を先に測り、その後で内部の構造物(花壇・段差・排水口など)を測ります。

外周の測り方

外周は4辺を個別に測ります。建物の外壁面から境界フェンスの内側まで、メジャーをまっすぐ伸ばして計測します。角が直角でない場合は、対角線の長さも測っておくと図面に起こしやすくなります。数値はメモ帳に「北側:2.4m」のように方角と一緒に記録します。

段差と傾斜の測り方

段差は水平な板(または長い定規)と水準器を使います。板を水平に置いて、その下の空間の高さを測るのが基本です。傾斜は「1mあたり何センチ下がるか」で記録します。傾斜が3cm/m以上ある場合は、排水の設計に影響するため、図面に必ず記入してください。

方眼紙への書き写し方

1マス=10cmのスケールが使いやすい。A4の方眼紙に収まらない場合は1マス=20cmにします。外周を先に描き、次に内部の構造物を書き込みます。排水口・水道の蛇口・電気コンセントの位置も忘れずに記入してください。これらは後の設計で重要な制約になります。

よくある測り間違いと対処法

最も多いのは「建物の出っ張り(軒・出窓)を無視して測る」ミスです。軒が50cm出ていれば、その下の地面は雨が当たりにくく、植物の管理方法が変わります。また、フェンスの「内側」と「外側」を混同して測ると、実際より広く計算してしまいます。測り終えたら、もう一度別の方向から確認測定することをおすすめします。

実測が終わったら、次は図面を描く段階です。ステップ別レッスン第2回「図面の描き方」では、この実測データを使って平面図を完成させる手順を解説しています。